子宮内避妊用具(IUD)とは、子宮内に金属やプラスチック製の器具を挿入し避妊効果を得る、効果的かつ可逆的な方法です。IUDが精子の運動性を抑制し受精を阻害する、子宮内膜に作用し着床を阻害することで避妊効果をもたらします。性感染症の予防にはなりません。

効果的かつ可逆的な避妊方法として低用量ピル(OC)がありますが、OCは毎日内服が困難な方、喫煙中の方、40歳以上、肥満の方、血栓症の既往のある方にはあまり勧められません。

上記にあてはまり、避妊を希望する方、出産経験のある方、産後に次の妊娠まで間隔をあけたい方、長期間の避妊を希望する方に適しています。出産後2か月程度経過し、子宮が正常な大きさに戻っていれば使用可能です。通常、月経開始3-7日目くらいに挿入します。

逆に子宮粘膜下筋腫や子宮奇形がある場合は留置できない場合や、自然脱出することがあります。

当院で使用できるIUDは下記の2種類です。

  銅付加型 ホルモン付加型
商品名 ノバT ミレーナ
交換期間 5年 5年
挿入費用(自費診療)** ¥40,000(税別) ¥60,000(税別)
パール指数* 0.55 0.14

*パール指数:1年間にそれぞれの方法で避妊を行った100人の女性のうち何人が妊娠するのかを表した指数
**初診料¥2,000または再診料¥1,000が別途かかります。抜去¥5,000です。
***従来使用されていたFD-1は避妊効果が弱いため当院では採用しておりません。

ノバT

従来のIUDの軸棒に細い銅線を巻き付け、銅イオンの作用により精子の運動性を抑制し避妊効果を高めたものです。一時的に月経血の増加や月経が長引くことがあります。継続した避妊希望がある場合は5年毎に入替えが必要です。

ミレーナ

ミレーナは黄体ホルモン(ノボノルゲストレル)が付加されており、黄体ホルモンの影響で子宮内膜の増殖を抑え、より受精卵の着床をしにくくし、また膣内粘液の性状を変化させ精子が子宮内に侵入することを妨げたりすることができる子宮内避妊システムです。
高い避妊効果がありますが、100%妊娠を妨げるわけではありません(1年間に妊娠する確率は約714人に1人(0.14%)です)。

※黄体ホルモンによる内膜の増殖を抑える効果を活用し、過多月経や月経困難症などの治療に用いられることもあります。この保険適用となりますので、挿入、抜去、入れ替え、定期検診の料金(自己負担額)が異なります。